January 06, 2006 古畑任三郎 FINAL 感想 : Others
あんまりタイムリーなネタはp-sight的にはやらないようにしてるんですが。
古畑はやっぱり面白かったです。
穴をつけばキリが無いし、それについてはまぁ後述するにしても。
構成的に非常に「ドラマ」になりやすいんですよね。
最初から犯人が分かっているから、視聴者は推理役、古畑がどう出るかだけを見れば済むワケで。
そこに視聴者が考える隙間ってのが基本的に無いんですよね。
逆に犯人を隠した、「ミステリー」としてのドラマの場合、ドラマのキモはあくまで「推理」なわけで。
そうすると、探偵役である主人公(今回の場合古畑)が率先して推理しちゃいけないんですよね。
例えば名探偵コナンが後編のCM前の恒例の「そうか、そういうことか!」とか言う前に、
いきなり少ない情報で犯人を見つけちゃって問い詰めちゃったらポカーンとするでしょ。
もちろん、ミステリーとして観たら先述したとおり穴だらけなんですが。
銃使ったらまず硝煙反応ですよ。
毒物使ったらまず入手経路ですよ。
今じゃ人間の手首すら指紋のチェックできるんじゃなかったっけ。
犯人の追及も、それこそ「どんな手を使ってでも自白させる」ことがメインであって、それ以外はとことんなおざりなんですよね。
心理的というか、感情的というか、そう言うのはまぁ、ミステリー的に言えばご法度なんですけど。
というコトで、この映画は根本的に「古畑を眺めて優越感に浸る」ってのがシステムなんですよね。
自分は犯人を知ってるけど、古畑は犯人を知らない。
自分の持ってる情報からトリックは推測できるけど、古畑はその情報が無い。
その上で、古畑がどう出るかなぁ、って高いところから見下ろしてる感じ。
とりあえず、T-Akfは第一夜の金田一もどきが一番良く出来てたと思いますよ。
第二話以降は色々とメタな身内ネタが多くて、本格的に古畑を解体にかかってるなぁ、って思いましたけど。
第三話、ラストダンスなんてモロにセルフパロで構成されてるし。
個人的には第一話が一番スキですね。
ヒネたところが。
当たり前ながら、真犯人もその方法も提示されたとほぼ同時に分かったわけですが。
(情報量が多すぎるんだからそれが何の自慢にもならないあたりが古畑ですよね)
いかにも「セットです」っていう安さとか、藤原竜也の演技力とかがかなり良かったです。
わらべ歌とか。
第二話になると、直球とみせかけて、イチローのどこまでもフェアって言うトコに少し足を引っ張られたような。
状況証拠を突き詰めていけば、もっとずっと早くに追い詰めることも出来たわけだし。
殺人のトリックに関しては、イチローがフェアだって前提で行けば
「相手がハチミツを当てても、イチローが死ぬことで強請れなくなるから結果的に相手は何も出来なくなる」って言うのが正解なのかしら。
T-Akfなら両方とも毒薬にしてポケットにハチミツのカプセル仕込んで摩り替えるけど。
第三話はまぁ、もう、双子が出た時点で入れ替わるのも分かるし、タバコ頼んだ頃には入れ替わってたし。
(やっぱり古畑だから、入れ替わったこともすぐに確信がもてるように提示してたし)
それがなんであんなに気づくのが遅れたのか、ってことのほうが気になってもうドラマどころじゃなかった。
ってことで、まぁ、ミステリーとして観てしまったのも敗因の一つかしら。
純粋に人間ドラマとして観ると今度は動機がういてくるんだけどね、どれも。
いや、まぁ、人間の狂気なんて分からないけどさ。
ほんと、上の階の住人がうるさいってだけで殺されるような世の中だし。
って感じで、今日の日記はここまで。
Written by T-Akf